産後に起きやすい、ばね指について

2022年10月5日

産後に起きやすい、ばね指について

10月になり、柏市も少しずつですが紅葉が見られるようになりましたね。

この時期は朝晩寒くなり始め、関節などが痛みやすい傾向です。

最近泉町鍼灸整骨院でも、産後骨盤矯正を受けるお客様で。

手の指の痛み、通称『ばね指』のお悩みが増加中です。

産後の方、指にこんなお悩みありませんか?
✅ 指を曲げた際に伸ばそうとしても戻らない。
✅ 指の関節部を圧すと痛む。
✅ 手掌や指にしこり・腫れがある。
✅ 痛みの影響で握力がない。
✅ 痛くて、指の曲げ伸ばしが出来ない。

ばね指はお子さんの育児はもちろん家事にも影響を及ぼしやすく、早く緩和したいお悩みですね。

今回は産後の方に発生しやすい、ばね指についてご説明させて頂きます。

ブログを読んで少しでも“ばね指”を認識して頂き、防止・緩和に繋がると嬉しいです。

ばね指とは

ばね指とは

『弾発指』とも呼ばれる、指の腱鞘炎です。

指の腱には、各関節部位にトンネル状の腱鞘が覆っています。
※腱鞘:腱をスムーズに動かす滑車の様な役目をしています。

腱と腱鞘は何らかの原因で、腫れてお互いの隙間が狭くなり。

“引っ掛かり”や“摩擦”が生じ、腱鞘炎が発生します。

※指を曲げて伸ばす際の引っ掛かりが「弾く」・「バネ」ように動きをする為、ばね指・弾発指と呼ばれています。

ばね指は、産後の方に特に多く発生する傾向です。

産後以外では、お仕事やスポーツなど手を過度に強く握る習慣の方に起きやすいです。

産後の方のばね指

産後の方のばね指

ばね指は、産後の産褥期に起こるお身体のトラブルの1つと言っても過言ではありません。

産後に多い原因で
① ホルモンバランス乱れ
② 育児による手指の使い過ぎ
③ 睡眠不足などに疲労の蓄積

上記3つの原因が組合さる事で、ばね指が起きます。

産後は特に女性ホルモンが乱れる事が、ばね指と関連する傾向です。

ばね指に関連する女性ホルモン
● エストロゲン
● プロゲステロン

エストロゲンは、産後授乳と供に低下します。

エストロゲンは、使い過ぎ痛めた腱を修復する作用があります。

しかし産後による低下で腱の修復能力が著しく低下し、腱に負担がかかりやすくなります。

プロゲステロンも産後低下します。

プロゲステロンは、産後子宮を閉める作用がありますが。

子宮以外に全身の関節・腱鞘も狭めてしまう作用もある為、腱鞘に負担がかかりやすくなります。

2つのホルモンの低下による腱・腱鞘の影響にプラスして、子育てによる手指の酷使・睡眠不足による疲労が重なり腱鞘炎は発生する傾向です。

ばね指の発生過程

ばね指は、徐々に指に引っ掛かりを感じるのが特徴です。

発生当初
●起床時に痛み・引っ掛かりがある。
● 曲げ伸ばしに少し引っ掛かりがあるが、動かせる。
● 患部を圧すと痛気持ち良い。
● 日中はスムーズに動かせる(痛みも感じない)。
● 夜・冷えの際に、指に少しこわばりがある。

発生当初は、日常生活に支障が及びにくいです。

患部に少し熱を感じる・使い過ぎて引っ掛かりが悪化したなどあれば、保冷剤等で10分程冷やす。

また患部の周りをマッサージする事を継続すると、徐々に腱鞘炎は緩和する傾向です。

※患部をマッサージすると、腱鞘炎は悪化しやすいのでご注意下さい。

👎ばね指の悪化
● 何もしてなくても痛い。
● 手指を使うと、強く痛む。
● 指を曲げた際に、引っ掛かりが強くなかなか伸ばせない。
● 圧すと、強く痛む。
● 患部に“しこり”のような腫れがある。

ばね指が悪化すると、直ぐには緩和しにくい傾向です。

指に違和感・引っ掛かりを感じたら、速めに施術を受ける事をお勧めします。

患者様から特に多いご質問

ばね指の医療機関の治療方法って、何がありますか?
状態によって変わります。基本的に指の曲げるのを制限する為、サポーターで保存療法を行います。機関によっては、ステロイド注射を行います。産後の方ではなく一般の方で、指が強く痛む・動かないなどで、日常生活に支障を及ぼす場合は、腱鞘部切開手術を行う場合もあります。

泉町鍼灸整骨院でのご対応

ばね指には産後骨盤矯正でご対応

産後の方でばね指のお悩みには、産後骨盤矯正を行います。

歪んだ背骨・骨盤を整える事で、乱れホルモンを整わせる目的で行います。

また痛めた腱の関連する筋肉やツボに、鍼を用いて炎症緩和を目指します。

お客様の状態によっては、サポーターで固定療法も行います。

ばね指の施術アプローチ
● ホルモンバランスを整える事を目的:産後骨盤矯正
● 腱・腱鞘の炎症の緩和を目的:鍼灸療法
● 日常生活での悪化防止目的:サポーター固定

ばね指でお悩むの方、ご予約お待ちしております。

最後に

最近、柏市かなり感染者減少傾向ですね。

当鍼灸整骨院、油断せず衛生管理しております。

ご安心してお越し下さい。

この記事を書いた人

【資格】はり・きゅう師 / 柔道整復師
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