親指のつまむ動作が痛むCM関節症について

2024年04月10日

4月になりましたが、柏市雨の日が多いですね。

晴れた日は、たまった洗濯物を干すのに忙しい主婦の方多いのではないでしょうか？

鍼灸療法を受けるお客様で、家事業で手指の曲げ伸ばしをした際に

親指の付け根と手首の間辺りに、痛みを感じるお悩みを多くお聞きします。

上記の部位が痛む方、【母指CM関節症】の可能性があります。

母指CM関節症は高齢女性に生じやすく、へバーデン結節に続いて多く発生しやすい疾患です。

へバーデン結節とは
人差し指～小指の第一関節がコブの様に腫れ、曲がる様に変形してしまいます。
原因不明で、指を曲げる際に痛みを感じます。
閉経後の女性に多く生じるのが特徴です。

今回はCM関節症についてご説明させて頂きます。

最近親指の付け根の少し下辺りが痛む方、ご参考になると嬉しく思います。

母指CM関節症とは

CM関節部に生じます。

CM関節
第一中手骨(親指の骨)と大菱形骨(ダイリョウケイコツ)の間の関節。

親指を曲げ伸ばし・横に開閉・回す作用があり、親指の使い過ぎで負担がかかりやすい関節です。

主に女性に生いじやすく、40歳以降特に閉経後に多い傾向です。

いわゆる変形性の関節症です。

痛み方

親指を安静時・動かさなくても、CM関節部に痛みを感じる場合があります。

CM関節部を圧す(押す)と痛みます。

特に『つまみ』動作によって、痛みを感じる事が多いです。

またCM関節部位を圧迫し、親指を回す動作をすると強い痛みを感じます。

無理に動かす・痛みを放置すると、悪化・炎症が進行しやすい傾向です。

悪化・炎症が進行すると…
・CM関節で中手骨が亜脱臼する事があります。
・親指が外に開かず(外転障害)、人差し指方向に閉じる様に固まってしまいます(内転拘縮)。

医療機関での処置

整形では主に関節内にステロイド注射を行います。

その他にも、専用装具を用いた保存療法や温熱療法を行います。

泉町鍼灸整骨院でのご対応

CM関節症には鍼灸療法でご対応しております。

施術
CM関節部には、親指を外に開く長母指外転筋腱と親指を伸ばす短母指伸筋腱が通過しています。
2本の腱は炎症が強い為、2本の腱とCM関節部に鍼とお灸を用いてアプローチを行います。
また鍼灸療法と併行し、炎症の緩和を目的に医療機器を用いります。

CM関節症は早めの処置が重要です。

CM関節部の痛み・親指のつまむ動作に痛みを感じたら

直ぐに施術を受ける事をお勧めします。

最後に

やっと春到来しましたが、柏市まだ地味に冷えますね。

春の冷えは手の末端が冷えやすく、CM関節症などが悪化しやすい傾向です。

特に起床時が痛みやすい為、朝などはお湯やおしぼり等で手を温めてから家事を行いましょう。

この記事を書いた人

【資格】はり・きゅう師 / 柔道整復師
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