肘が曲がりにくい変形性肘関節症にご注意を

2023年11月29日

肘が曲がりにくい変形性肘関節症にご注意を

11月の末になり、柏市10℃前後の日が続き大変寒くなりましたね。

寒さは関節などが痛くなりやすいのですが、皆様お身体の調子はどうですか?

先日泉町鍼灸整骨院の鍼灸療法のご予約で、こんなお客様がおられました。

「肘を真っ直ぐに伸ばす事ができません…」

このようなに、肘を完全に曲げられない・伸ばせない状態の関節を

“変形性肘関節症”の可能性が高いです。

変形性肘関節症のお客様は、当鍼灸整骨院では5年に1名程度しか来られませんが

変形性関節で膝の次に多いと言われ、医療機関によっては多い疾患です。

今回は変形性肘関節症についてご説明させて頂きます。

変形性肘関節症とは

変形性肘関節症とは

肘の関節が何らかの要因で変形します。

どんなふうに変形するのか
・関節裂隙(隙間)の狭小(狭くなる)
・関節面の変形や破壊
・骨棘(通称:骨のトゲ)が形成
・関節内に骨が遊離体(動く)を認識

どんな人に起きやすいか

肉体労働者に多いと言われています。

特に振動工具などの重機を頻度に使用する方に多い傾向です。

また比較的男性高齢者に発生しやすいです。

運動でも起きやすく、野球・柔道・ベンチプレスなどの重量を持ち挙げる種目に多いです。

※野球肘の末期に発生する事もあります。

転倒などによる関節内骨折後、適切な処置を受けず期間が経過ともに関節が変形する事もあります。

労働やスポーツにより、長期間肘関節に強い負担がかかり

軟骨が摩減り、骨(関節)の変形に繋がります。

主な容態

主に肘関節が完全に伸びたり・曲げたりする事ができなくなりますので

肘関節の可動域制限が生じます。

肘を動かす際に痛みを感じる事も多いです。

骨の欠片が関節内に遊離する為、欠片が関節内にはまり込み

ロッキングと呼ぶ、関節が固まった状態になる事もあります。

医療機関の対応

状態が軽度の場合は、消炎鎮痛剤やステロイド注射を行う事が多いです。

肘が動かせられない影響で、関節に関連する筋肉や腱が拘縮を起こす事が多く

拘縮を緩和するリハビリが必要となります。

状態が重度の場合は、手術を行う場合があります。

手術はこんな時に行う事が多いです
・痛みが過度に痛く・肘も動かず、日常生活に支障をきたす
・骨の関節遊離体によって、ロッキングが生じる
・腕の神経にも負担がかかり、手の強い痺れを伴う

合併症にご注意

変形性肘関節症は、適切な処置を受ける事で

予後は比較的良好な傾向です。

しかし、肘部管症候群を生じてしまう場合があります。

肘部管症候群とは
変形による骨棘形成により、肘部管(肘関節の骨と骨の隙間)が狭窄し
神経を負担・傷をつけ、手に痺れ・上手く動かなくなります。
※小指・薬指・小指側の手掌に痺れが生じる。

変形性肘関節症のご対応

泉町鍼灸整骨院では、痛みの緩和を目的に鍼灸療法をご提供しております。

また関節可動域回復を目的に、リハビリを行います。

鍼灸療法
1回 ¥4.580-

必ず当鍼灸整骨院での施術だけでなく、専門の医療機関を施術も受けて頂くようにご指導しております。

最後に

柏市、急に乾燥した気候になりましたね。

マメな換気と、院内は加湿器3台設置して乾燥対策しております。

ご安心してお越し下さいませ。

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