腕を挙げる際に肩が痛む腱板炎について

2022年08月27日

腕を挙げた際に肩が痛む腱板炎について

柏市、最高気温が30℃以下になる日が増えてきましたね。

少し過ごしやすくなってくると、家事や掃除または運動を積極的に行えやすくなるのではないでしょうか?

泉町鍼灸整骨院にお越し頂くお客様でも、少し活動的になったせいか。

お身体に痛みを感じるようになり、鍼灸コースのご予約が急増中です。

特に多いのが“腕を挙げた際に肩が痛む”『腱板炎』です。

腱板炎は、あまり聞いた事がない名称だと思いますが。

大変発生しやすいですし、日常生活やスポーツに影響を及ぼしやすい怪我です。

詳細を知って頂き、少しでも腱板炎の発生防止に繋がれば幸いです。

腱板炎とは

腱板炎について

上腕を挙げる・下ろす・外側に低く・胸の方に動かすなどの動きは。

背中から見て肩甲骨の上面に存在する、棘上筋・棘上筋・肩甲下筋・小円筋が主に行っています。

この4つの筋肉は肩関節辺りで1つにまとまり、その部位を『腱板』と呼ばれています。

※ローテーターカフとも呼ばれます。

肩関節を使う、テニス・バトミントン・バレーボール競技者に多発すると言われていますが。

当鍼灸整骨院では、家事を頑張る主婦から庭仕事を行うお父さんまで。

一般の様々な方が痛みを訴える傾向です。

腱板を痛める原因

主な原因は、『腕を挙げるなどを繰り返す事で、肩の骨(肩峰)と上腕骨に腱板が挟まれ摩擦が起き炎症が発生します』

📗炎症にプラスして
● オーバートレーニング
● 重い物を持つ
● 筋肉が衰えている
● 冷え
などを伴う事で、腱板炎が悪化しやすいです。

当鍼灸整骨院のお客様で多いのが、家事でキッチンの上の棚から物を取る。

または、洗濯物を干すなど。

何気なく普段の生活で、腕を挙げる事で腱板炎になる事が多い傾向です。

お客様から特に多い質問

腕を挙げると痛い四十肩・五十肩と似ていますが、見極め方を教えて下さい。
腱板炎も腕を挙げた際に痛むのですが、挙げる角度によっては全然痛みません。また、他人に腕を挙げて貰った際は痛みません。痛む部位を圧した際は、痛みが弱い事が多いです。四・五十肩は、自分でも他人からでも腕を挙げた際に強い痛みを感じます。(痛みで挙げられない)圧した際も強い痛みを感じます。

腱板炎が痛む過程

徐々に違和感が発生し、気づいた時には腕を挙げると強く痛む事が特徴です。

✋痛みはじめ
● 棘上筋や棘下筋など、肩甲骨上面に張り感がある。
● 起床時や疲れてくると、肩関節に可動域制限や少し痛みを感じる。
● 肩関節辺り(腱板部位)を圧すと、痛気持ち良い。
● 休憩・入浴後、腕がスムーズに挙がる。

運動で痛めた際は、肩を使うトレーニング量を減らす・テーピング固定・アイシング等を行い負担軽減に努めて下さい。

一般の方も、普段の生活であまり腕を挙げないなど工夫する事が必要となります。

早期に施術を受ける事で、痛み・可動域制限が軽減する傾向です。

腱板炎の悪化

腱板炎は、腱板部位が微損傷し炎症を越す事が多いのですが。

無理に動かす事で悪化すると…
● 腱板断裂
● 腱板部分断裂
● 石炭沈着腱板炎

【腱板断裂】

手術が必要となります。

お年寄りであまり動かない方は、保存療法の場合があります。

【腱板部分断裂】

手術は行わず、保存療法とリハビリを行います。

【石炭沈着腱板炎】

棘上筋の腱に石灰が沈着し、炎症をお越します。

主にステロイド注射を行い、軽減と供にリハビリへと移行。

肩部が強く痛む・肩が挙がりづらい・痛くて眠れないなど感じた際は、直ぐに病院で検査を受けて下さい。

腱板炎のご対応

腱板炎のお悩みには鍼灸療法でご対応

泉町鍼灸整骨院では、腱板炎のお悩みにたいして鍼灸療法でご対応しています。

炎症の緩和を目的に、棘上筋や棘下筋にアプローチを行います。

炎症が強い場合は炎症軽減作用がある医療機器を用いて、鍼灸療法と併用し早期回復を目指します。

腱板炎のお勧めストレッチ

腱板炎のお勧めストレッチ

腱板炎の予防・早期回復には、肩甲骨周りの筋肉の柔軟性が必要となります。

運動前後・入浴後に行う事をお勧めします。

誰でも出来る簡単なストレッチ法を1つご紹介致します。

①肘を曲げながら、腕を挙げましょう。
②挙げた腕の手や前腕が、頭部後面・背中に位置するまで動かしましょう。
③反対の手で、肘を地面方向に押しましょう。
◎押す事で肩甲骨の後面の筋肉が伸びストレッチとなります。
※ゆっくり呼吸をしながら、左右15秒×3セットがお勧めです。

最後に

8月下旬で、まだまだ夏っぽい気候が続きますが。

柏市の学生さん、各部活秋大会が始まってきていますね。

腱板炎は1度のなると直ぐには軽減しづらく、運動のパフォーマンスに大きく影響を及ぼす傾向です。

運動後にアイシング・日々のストレッチを行い、腱板炎防止に努めて下さいね。

腕を挙げるのに違和感がありましたら、迷わず是非いらして下さいね。

この記事を書いた人

【資格】はり・きゅう師 / 柔道整復師
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